初音ミク GALAXY LIVE 2021

STORY

ここは、人が絶えた街。
ミクが降り立ち、物語が始まる。

”ノイズ”

それは、このセカイを覆った未知のチカラ。
デジタルデバイスを機能停止させ、
街から人を消し去った。

ミクは、
ノイズの謎を探るため仲間と共に旅をしていた。
かたわらには、ラヴィとゴーレムがいる。

ラヴィはミクが助けた仲間で、
ゴーレムは仲良しのロボット。
でも、ゴーレムの全身はもうノイズに侵されている。
ミクは、ゴーレムを助けたいと思っているが……。

ノイズは、ますます強力になっている。

旅の途中、強力なノイズがミクを取り囲む。

ミクは怯え、空に向かって叫んだ。

そのとき、キセキが起きた。

ミクの美しい歌声の旋律がチカラとなり、
ノイズを停止させる。

この街に一瞬の光を射す。

ラヴィが興奮して叫んだ。
「ミク!キミの歌にはチカラがある!」

ミクは消えていくノイズを目で追っていた。
「歌声でセカイを救えるかもしれないよ!」

ミクは顔を上げ、やがてうなずいた。
「私、歌うわ!」

ミクとラヴィとゴーレムは、歩き出した。
歌のチカラを頼りに。

失われた街を抜け、
砂漠を越え、
荒野を進み、
海を渡り、
歌を大空に放つ。

しかし、もうどこもノイズに駆逐されていた。

ノイズたちが集積するその先に、
巨大な”黒い星”が浮かんでいるのを見つけた。

「あの星に行かなきゃ」とミクはつぶやく。
「どうして?」とラヴィが聞く。
「どうしても。歌のチカラが必要だから。
一緒に来てくれる?」
「もちろんだよ!」ラヴィもゴーレムもうなずく。

歌のチカラ。
それはノイズを浄化する魔法だった。

でも、歌うほどにミクのチカラも奪われていく。
ミクはとうとう深い森の奥で横たわってしまう。

そこに、容赦なくノイズが迫り来る。

その瞬間、ミクは何が起きたかわからなかった。
顔を上げると、ノイズが動きを止めていた。

立ちはだかったのは、ゴーレムだった。

ミクはチカラを振り絞って声を上げた。

“黒い星”は,ノイズの集合体だった。
つぎつぎにノイズを呑みこみながら巨大化していた。

ミクの歌声は、なかなか届かない。
それでも歌いつづける。
歌のチカラを信じて。

そして最後に、
ミクたちは黒い星の中枢 -コア- へ。

そこで目にしたものは、
思いもしない真実だった。

ミクはチカラのかぎり歌い、
みんなが信じあった末、
黒い星は浄化された。
街に、ふたたび光が降り注ぐ。

さあ、美しい歌のつづきを、みんなに届けよう。

− 歌う数だけ、キセキが起こる。−

HOMESTORY